ジャン・ポール・メッテ

多様なオードヴィーを造りだす「オードヴィーの法王」

ジャン・ポール・メッテ社はアルザス地方リボーヴィレ村を本拠とし、様々な種類の果実や食材から最高品質のオードヴィーやアルザス・フルーツブランデーを生産しています。

1960年に創業者ジャン・ポール・メッテが、小さな蒸留機で伝統的なオードヴィーを造り始めたことから始まります。

ジャン・ポール・メッテはフランス・アルザス地方において、フルーツブランデー(オードヴィー)やリキュールの第一人者といえる造り手です。特に88種類もの多様なオードヴィーを造りだすことから、「オードヴィーの法王」と呼ばれていました。

1985年にフィリップ・トラベが加わり、メッテのすべてのノウハウを受け継ぎます。
そして後にセラー・ディスティラー(蒸留責任者)となり、1998年に妻ナタリーと共に蒸留所を受け継ぎました。

受け継いだ後も蒸留所の名前は変更せず、創業者メッテ氏の伝統技術、品質へのこだわりを貫き今日の名声を確立していきます。2018年フィリップの急逝により息子のティモティとフィリップの妻のナタリーが伝統を引き継いでいます。

最高の素材と蒸留技術から引き出されたエッセンス

ジャン・ポール・メッテは、原料に徹底したこだわりをもっています。厳選された最高品質の原料を使用し、個性のある製品を造っています。醸しと発酵は自然に行われ、リキュールを除き、すべての工程を通して糖や酵母の添加は行いません。また、発酵タンクを人工的に温度調節することもありません。

糖分の高い果物は、熟した果実をタンクに入れ、6~8週間発酵後、2回蒸留を行い、リボーヴィレの天然水で加水して45度にします。
ベリーや花、根やスパイスといった糖分の低い原料は、5日から4か月間、75度以上のブドウベースのスピリッツにマセラシオン(浸漬)します。この工程によって原料のもつ味や複雑なアロマが抽出されます。そして蒸留を1回行います。

品質にこだわるため、蒸留機はあえて小さい容量の100ℓ、130ℓ、150ℓ、3つのシャラント式銅製ポットスティルを使用。蒸留してできあがった原酒は、最低6年ステンレスタンクで熟成されます。
タンクは屋外に置かれており、気温差が熟成によい影響を与えます。オールダージュはデミジョンのガラス瓶で最低25年の熟成を経て瓶詰めされる。

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