夏之酒

「夏之酒」2019年はこちら

高く評価された「夏之酒」ファーストヴィンテージ

「夏之酒」をつくりあげた夏良根(なつ・りょうこん)氏は、紹興酒のふるさと、浙江省紹興市生まれ。大学で日本語を学び、日本へ留学。土作りを勉強する中、自然派のクラフト紹興酒づくりを志すようになりました。

夏氏が育てた酒米を旧知の醸造所に託し、初めて「夏之酒」を仕込んだのは2018年。3年余の熟成期間を経て、2022年にボトリングしたお酒を日本のレストランへ卸したところ、シェフやソムリエの反響は想像以上。
「白ワインのような爽快な酸味があり、すっきり飲みやすい」と、高級中国料理店を中心に徐々に浸透。ミシュランガイド東京の星付きレストランにも置かれるようになりました。

「原材料と造り方」が共通する、日本酒と紹興酒

紹興酒は、同じ醸造酒である日本酒と共通点が多くあり、米を原材料にしている点は一緒です。日本酒は、米・麹・酵母・水で造りますが、紹興酒はもち米・麦曲(麦麹)・酒薬・鑒湖(かんこ)の水を使うのがルールです。

鑒湖の水は酒の仕込みに最適とされ、酒蔵が鑒湖のどこに位置しているかで、酒の風味も変わると言われています。日本酒と同様、水が酒の味に影響するのです。

「熟成過程を楽しむ」ワインと紹興酒

紹興酒は基本的に熟成させて味わいを楽しむお酒で、その点はワインと似ています。
近年はステンレスタンクで仕込むことも多いですが、「夏之酒」をはじめ、伝統製法の紹興酒は甕(かめ)仕込み。醸した後、搾って原酒と酒粕に分け、貯蔵用の小さな甕に詰め、最低3年間熟成させます。

「夏之酒」と一般的な紹興酒の3つの違い

1.混じりっけなしのノーブレンド

一般的な紹興酒は、毎年造った原酒を数年熟成させ、専門のブレンダーがブレンド。味わいを調整して商品化しています。
「夏之酒」はその年に仕込んだ紹興酒を、ブレンドせずボトリング。その年に仕込んだ酒の風味や、年ごとの個性も楽しめます。

2.色も飲み口もクリアなノーカラメル

紹興酒は着色とツヤ出しのためにカラメルを使用するのが一般的ですが、「夏之酒」は酒に着色をする必要性はないと考え、カラメル不使用。飲み比べると、カラメルを添加しないほうがクリアな味わいです。ぜひ、この違いを感じてください。

3.栽培方法にこだわったもち米

最もこだわっているのが原料のもち米です。
これまでの紹興酒は、他の地域から安いもち米を買うなど、もち米の品質に注力してきませんでした。
一方、日本酒やワインには、原料の米やブドウに様々な品種があり、原料の質は間違いなく酒の風味に通じます。
「夏之酒」では、紹興市で初めて、自然循環型の農法で育てたもち米を使用。「紹糯9714」という紹興の在来種で、専門家から紹興酒の醸造に最適だと薦められた品種です。この米は「夏之酒」の命でもあります。

「夏之酒」の香りと味わい

「夏之酒」2019年

香りの第一印象は清涼感。ミントや柑橘、ほうじ茶など芳香性が豊かで華やか。
口当たりはなめらかで、フレッシュでしっかりとした酸と、塩味・ミネラル感が味を引き締めます。奥行きのあるリッチな味わいで、あと口にはやわらかな穀物やシナモンの風味が残ります。

「夏之酒」2018年

香りは清涼でフレッシュ感が残る印象。柑橘や米の多彩な香りが感じられます。
口当たりはなめらかで、旨味と焦点の定まった酸味が広がり、ジューシーさとミネラル感が後半まで続きます。あと口には、麦わら、ナッツの香ばしさが広がり、キレのある味わいです。

おススメは「ワイングラス×常温」

「夏之酒」の持ち味を存分に味わっていただくには、ワイングラス×常温がおススメです。一般的な紹興酒のように「温めて飲む」のはおススメしません。 グラスは、中庸サイズの白ワイングラスか、ボルドー型のグラスが良いです。

夏之酒2019年は18~22度の常温で。冷やすなら9度~。冷やすと、ワインと似た雰囲気で楽しめます。
夏之酒2018年は冷やしすぎず、12~でいただくのががおススメです。

夏之酒/紹興良根生物科技有限公司

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