プロヴァンス / コルス島地方

豊かな自然環境とワイン造りの歴史が最も古いプロヴァンスとコルス島地方

プロヴァンス地方は、フランスの南東部に位置する美しい地域で、フランスにおいてワイン造りの歴史が最も古い産地です。地中海に面しており、温暖な気候と豊かな自然環境がブドウの栽培に非常に適しています。
またフランス最大のロゼワインの産地で、実際、フランス全体で消費されるロゼワインのうち、プロヴァンス地方産が占める割合は非常に大きく、地元の人はロゼワインを日常的に飲んでいます。

コルシカ島は地中海に浮かぶ島で、すぐ南にイタリア領のサルデーニャ島があり、地形的にフランスよりイタリアに近いため、フランス本土とは異なる特徴を持つワインが生産されています。

島の中心部は険しい山のため、多くのワイン産地が海の近くに位置します。北部のパトリモニオ、西部のアジャクシオ、南部のフィガリなどが代表的なワイン産地です。年間の日照量が多く、夏は暑く乾燥しており、夜になると山から冷たく湿った風が入る寒暖差が大きい気候はブドウ栽培に適しています。また、これらの気候条件と海からの強い風が吹くことから有機栽培にも適しています。

1970年以前のコルシカワインは安価なテーブルワインのイメージでしたが、1980年代以降、質を追求するワイン生産者が現れ、今ではフランス有数のワイン銘醸地として知られています。

ブドウ品種は、ニエルッキオ(=サンジョベーゼ)、ヴェルメンティーノ、シャカレッロを中心にシラーやグルナッシュなどが栽培されています。最近では一度は消滅しかけたビアンコ・ジャンティーユやカッカジョルネルなど、コルシカの土着品種を栽培する動きが出てきています。

おススメ郷土料理

プロヴァンス地方

  • サラダ・ニソワーズ(ニース風サラダ)
  • ブイヤベース
  • ラタトゥイユ
  • タプナード(オリーヴのペースト)
  • ジゴ・ダニョー・アン・クルット(仔羊のもも肉パイ包み)
  • チーズ:バノン(山羊乳のチーズ)
  • カリソン(南仏の代表的なスイーツ)

コルシカ島

  • アズィミヌ(コルス風ブイヤベース)
  • シヴェ・ド・サングリエ(イノシシの煮込み)
  • チーズ:ブロッチュ(羊乳主体+山羊乳チーズ)
  • チーズ:フルール・デュ・マキ(羊乳のチーズにミックスハーブを纏わせたチーズ)
  • ジャンポン・セック・ド・コルス(生ハム)
  • コッパ・ディ・コルシカ(肩ロース、豚肉加工品)
  • ロンゾ・ド・コルス(フィレ、豚肉加工品)
  • 栗のお菓子

主なブドウ品種

  • プロヴァンス地方:ロール(=ヴェルメンティーノ)、ユニ・ブラン、クレレット、ブールブーラン、グルナッシュ・ブラン、シラー、グルナッシュ、サンソー、ティブーラン、ムールヴェードル、カリニャン、クノワーズ
  • コルス島:ヴェルメンティーノ、シャカレッロ、ニエルッキオ、バルバロッサ、グルナッシュ、アレアティコ、ビアンコ・ジャンティーユ、ミュスカ・ア・プティ・グラン

おススメ生産者

ドメーヌ・デュ・デフォン Domaine du Deffends

生きた畑から活きたワインを創出

ドメーヌ・アントワーヌ・アレナ Domaine Antoine Arena

コルシカワイン界のレジェンド

ドメーヌ・ジャンバティスト・アレナ Jean-Baptiste Arena

コルシカの大自然を感じる野生的なワイン

アントワーヌ・マリー・アレナ Antoine Marie Arena

体に染み入る優しさのナチュラルワイン

ドメーヌ・クロ・カナレリ Domaine clos Canarelli

コルシカから発信する独自のスタイル

ドメーヌ・レヌッチ Domaine Renucci

地中海の太陽に浸かったようなワイン

参考文献:日本ソムリエ協会教本2024年版

プロヴァンス/コルス

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