ドメーヌ・クロ・カナレリ

コルシカから発信する独自のスタイル

クロ・カナレリは、紀元前5世紀からブドウ栽培が行われる歴史ある生産地、フィガリの生産者。
現当主のイヴ・カナレリは、1992年に父親から10ヘクタールのブドウ畑を引き継ぎました。当初は父親と同様、協同組合へブドウを売却していましたが、1997年より自社ラベルで元詰を開始しました。

フィガリは、花崗岩質土壌でフランス最南端のAOPですが、体感温度は北部のカルヴィやパトリモニオよりも低く、特に朝晩の気温の下がり方が、他の地域と比べて大きいという特徴があります。
この気候が、カナレリの洗練されたワインのスタイルを作り上げる大きな要素の一つとなっています。
初め10ヘクタールだった畑は年々増えていき、現在はフィガリに33ヘクタール、ボニファシオに5ヘクタール、サルテーヌに0.5ヘクタールの計38.5ヘクタールを所有しています。

コルシカのレジェンド、アントワーヌ・アレナの影響を受け、2002年から有機栽培に転換、2006年からはビオディナミを実践しています。また、アレナで飲んだビアンコ・ジャンティーユに感激し、コルシカの土着品種の栽培を積極的に行っています。

固定観念にとらわれないワイン造り

理想のスタイルは、樽に支配されないピュアでナチュラルなワイン。好奇心旺盛な性格と探究心の強さから、常に最高のワインを求め続けています。
醸造所内にはラボが併設され、ワインを数値化して管理。醸造学を専門に勉強をしていないこともあり、固定観念にとらわれず、自由な発想でワイン造りを行っています。
卵型のコンクリートタンクの導入や、コルシカでは初めてのアンフォラを用いるワイン醸造も開始。

土地やブドウのポテンシャルを大切にしたビオディナミでのブドウ栽培と、緻密に計算されたワイン造りが行われており、コルシカワインの中でも独自のスタイルを確立しています。

クロ・カナレリ

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