ドメーヌ・ジャン・バティスト・アレナ

コルシカの大自然を感じる野生的なワイン

アレナ家は代々、パトリモニオでワイン造りを行ってきたワイン農家。ジャン・バティストの父、アントワーヌ・アレナはコルシカワインを守る為に立ち上がった英雄で、自然派ワインの先駆者として知られる、誰もが認めるコルシカワイン界のレジェンドです。

アントワーヌ・アレナは、バルク売りの安価なワインビジネスが横行していた中、自然への尊敬とテロワール重視のワイン造りでコルシカワインのクオリティの高さを世界に認めさせた人物。荒れ果てた農作地や石灰岩だらけの山肌をドリルなどの重機を使い、自らブドウ畑に開墾した話は有名です。

父の醸造所を受け継ぎ、ビオディナミを導入

ジャン・バティストはアントワーヌ・アレナの長男。幼いころから畑仕事やワイン造りに慣れ親しんだ環境で育ちましたが、両親はドメーヌを継ぐように勧めることはなかったといいます。
法律を学びキャリアを積みましたが、コルシカの自然が忘れられず、父と共に畑で働くことを決意し島に戻りました。後に弟のアントワーヌ・マリーも加わり、親子3人でワイン造りを行うようになります。
そして、2014年から自分の名前でワインのリリースを開始。代々アレナ家が大事にしてきた家族の絆、コルシカの自然への尊敬と共存というフィロソフィーを守りながら。独自のアイデンティティーでワイン造りを行っています。

ジャン・バティストは、父のアントワーヌが使用していた醸造所と、グロット・ディ・ソールとモルタ・マイオの2つの畑を引き継ぎました。
自らを慎重派と分析しながらも、父が導入する必要がないと判断したビオディナミの導入や、出来るだけ人的介入を行わない非介入主義を取り入れています。
政治家でもあるジャン・バティストのワインは、コルシカの大自然を感じる野性味がありナチュラルな印象です。