コート・デュ・ローヌ地方
ボルドーに次ぐワイン生産量を誇るローヌ地方
コート・デュ・ローヌ地方は、ローマ時代に交通の要所として栄えたヴィエンヌから、14世紀に法王庁が置かれていたアヴィニョンまで南北200Kmに渡るローヌ川両岸に広がる産地です。生産地区は北部と南部に区分され、気候、土壌共に異なるため、栽培されるブドウ品種も異なります。
北ローヌは花崗岩質、片岩質土壌で地形は急斜面で、シラー100%、またはシラー主体の赤ワインが中心に生産されています。小規模なブドウ畑が多く、急斜面のため収穫は手摘みで行われます。
一方南ローヌは、粘土、砂、石灰岩土壌の広い丘陵地帯で、小石や丸い石ころがあるのが特徴的です。また強烈な北風(ミストラル)が吹く地域でもあり、栽培品種は株仕立てで低く仕立てるグルナッシュを主体に、シラーやムールヴェードルなどの多くの品種をブレンドした赤ワインが造られます。
比較的気温が高めの気候のため、フランス南部の産地は黒ブドウの栽培が多く、ローヌ地方も赤とロゼワインの生産量が大半を占め、その生産量はボルドーに次ぎフランス2位と大規模な産地です。
おススメ郷土料理
- ヌガー・ド・モンテリマール(アーモンドと蜂蜜から造られたモンテリマール特産のヌガー)
- アニョー・ド・シストロン(アルプ・プロヴァンサルおよびトローム・プロヴァンサル産の生後70-150日の仔羊)
- シャテーニュ・ダルデッシュ(アルデッシュ特産の栗)
- ドーブ・アヴィニョネーズ(アヴィニョン名物の煮込み料理)
- テリーヌ・ド・ラパン・デュ・リュベロン(リュベロン産ウサギのテリーヌ)
- チーズ:リコット・ド・コンドリュー(山羊乳チーズ)
- チーズ:ピコドン(山羊乳チーズ)
ローヌ地方の主なワイン産地
北部(セプタントリオナル)
北部地区はヴィエンヌからヴァランスまでの60kmあまり、ローヌ川沿いの急な斜面に広がり、少し離れた東部のディー地域までを含みます。
北部近くの赤の品種はシラーのみが認められていますが、タンニンを和らげ、色素の安定化のために白ブドウの混醸が許可されているのが特徴です。コート・ロティ、シャトーグリエ、エルミタージュなどの高品質のワインが生産されています。
南部(メリディオナル)
南部地区は、モンテリマールからアヴィニョンまで広がる丘陵地帯で、白、ロゼ、赤、酒精強化ワインのV.D.N(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)など多様なスタイルのワインが造られています。複数の品種がブレンドされますが、赤ワインの主体品種はグルナッシュです。ローヌ川東岸に位置するシャトーヌフ・デュ・パプは、ローヌ川流域のクリュの中で群を抜いて大きく、かつてここで初めて呼称制度が確立されたことから、フランスワインの歴史において特別な地域となっています。
主なブドウ品種
- 北部(セプタントリオナル):シラー、ヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ
- 南部(メリディオナル):グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー、クレレット、グルナッシュ・ブラン、サンソー
おススメ生産者
ステファン・オジェ Stephane Ogier
しなやかな優美さを真髄とする新しいコート・ロティ
ドメーヌ・デュ・モンテイエ Domaine du Monteillet
ルイ14世の時代まで遡れる歴史あるドメーヌ
ドメーヌ・オーギュスト・クラープ Domaine Auguste Clape
ローヌ地方で5本の指に入るトップ生産者
ドメーヌ・デュ・バヌレ Domaine du Banneret
13品種を使用した伝統的なスタイルのシャトー・ヌフ・デュ・パプ
ドメーヌ・レ・グベール Domaine Les Goubert
グベールを象徴するエレガントなスタイルのキュヴェ “フローレンス”
参考文献:日本ソムリエ協会教本2024年版
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