メゾン・ヴァレット

プイィ・フュッセを超越した驚異の樽熟成

ヴァレット家はソーヌ渓谷を臨むシェントレ村の丘陵地を拠点にドメーヌを営む、ブルゴーニュを代表する自然派生産者のひとつです。

前当主ジェラール・ヴァレットが1985年からワイン生産を開始。当初は満足のいくブドウが収穫できず、シャントレ村の協同組合にブドウを販売していました。ジェラールは、マコンのテロワールを表現した最高のワインを造るため、有機によるブドウ栽培に取り組み始め、1992年に念願のドメーヌ元詰を開始しました。
「良質なブドウを栽培し、収穫したら後はブドウに任せるだけ」というフィロソフィーとともに、2010年に次男バティストがドメーヌを受け継ぎました。

ヴァレットの畑があるマコン地区は、粘土と石灰質が混ざった土壌。丘陵部の少し標高の高い斜面にある条件の良い畑がAOCプイィ・フュッセに認定されています。
中でも、「クロ・レイシエ」は、ドメーヌの目の前にある東西に広がる畑で、一日中日当たりが良く、ブドウは良く熟しリッチなワインが造られます。また、「ル・クロ・ド・ムッシュ・ノリー」は、18世紀の所有者名がつけられた畑で、土中に石灰岩が多く存在し、ミネラルの強い長期熟成のワインが産まれます。

芳醇でいてミネラル感がすばらしい複雑味のあるワイン

有機栽培の認定は受けていませんが、全ての畑で除草剤、化学肥料を使わず、有機材(硫黄、ボルドー液、二酸化ケイ素)を使用しています。

収穫したブドウは、プレス後デブルバージュを行い、果汁は樽へと移されます。樽の中では、野生酵母による自然な発酵が始まるのを待ち、発酵後もシュールリーの状態で長期間樽熟成を行うのがヴァレットのスタイル。ゆっくりと発酵、熟成させることで、柔らかく複雑な風味を引き出し、最適なタイミングで瓶詰めを行います。
トップ・キュヴェの「ムッシュ・ノリー」は、7~10年という驚異的な熟成期間を経て瓶詰されます。

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