ドメーヌ・ド・ラ・グランクール
華やかさと優しさを併せ持つフルーリーの自然派生産者
ドメーヌ・ド・ラ・グランクールは、クリュ・デュ・ボージョレのフルーリー村にあり、その歴史の始まりは1800年代初頭まで遡ります。
村で最も古いこのドメーヌを、現在の当主ジャンルイ・デュトーヴの父親が1969年に取得しました。ジャンルイは、ナチュラルなワインを造りたいとの思いを持ち、1989年にドメーヌを引き継いだ当時から、有機栽培の自然農法を実践しています。2009年にECOCERT(有機栽培認証)を取得しました。
AOCクリュ・デュ・ボージョレには、ボージョレ地区北部にある10村が認定されています。フルーリー村はほぼ中央に位置し、デュトレーヴ家が所有するのは、ソーヌ渓谷を臨む南/南東向きの畑9.1ヘクタール。ドメーヌの周りに位置する「ル・クロ」と「シャペル・デ・ボワ」、そして、数百メートル離れたところに「シャンパーニュ」という区画があります。
「シャンパーニュ」には樹齢70年前後の古い樹が植えられ、造られるワインは、赤い果実のチャーミングな香りが特徴。ピノ・ノワールのように芳醇な味わいになります。
また、最も南に位置するブルイィ村の山の低い東向きの傾斜面にも、デュトレーヴ家がこのドメーヌを取得する前から所有する1.6ヘクタールの畑があります。こちらで造られるワインは豊かな果実味があり比較的しっかりとしたフルボディとなる傾向があります。土壌は、フルーリーは花崗岩質、ブルイィは粘土石灰質でキャラクターが異なります。
有機栽培、野生酵母を使用したナチュラルな味わい
手摘みで収穫されたブドウは一晩冷蔵庫で冷やされた後、房ごとタンクへ移され、野生酵母によりマセラシオン・カルボニック法で発酵が行われます。その後、キュヴェにより小樽や大樽へ移され熟成。
SO2は発酵段階では使用されず、熟成時、瓶詰め時にごく少量添加。そして特にブドウの状態が良い年は、サン・スフル(SO2無添加)のワインも造られます。ワインは無濾過、無清澄で瓶詰。
また、熟成用小樽の大半はドメーヌ・ラモネから譲り受けたものを使用しています。
ジャンルイのワインは、豊富なミネラル感とエキゾチックな花やスパイスのアロマがあり、華やかさと優しさを併せ持つ、味わいのバランスに優れたワインです。
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