光栄菊酒造

新しい経営者のもと見事に復活を果たした「光栄菊」

150年の歴史を刻みながらも2006年に廃業した佐賀県小城市三日月町の光栄菊酒造が、新しい経営者のもとで2019年に再出発を果たしました。新生・光栄菊は多くの日本酒ファンを魅了し人気を博しています。

その経営者とはNHKで番組制作をしていた日下智氏と田下裕也氏の2人です。彼らが蔵を買い取り、杜氏である山本克明氏が酒を醸すことで見事に復活を果たしたのです。

2人は2011年、新番組で一緒に番組を制作をすることになりました。内容は日本経済を応援し、新しいライフスタイルや価値観をテーマに活躍する人や取り組みを紹介するものでした。2人は番組の取材を通じて日本のローカルにはあらゆるジャンルにおいて魅力が潜んでいることを知ります。

あるとき田下氏は、佐賀県鹿島市で開催された「鹿島酒蔵ツーリズム」にて、日本酒を求めて2日間で約3万人もの人が集まったことを知ります。それをきっかけに日本酒に興味を持ち、番組で取り上げることを決めたそうです。

そこから日本酒の魅力に惹きつけられ、廃業した酒蔵を探し、買収して再出発できないかと2人は考え始めます。そこで出会ったのが2006年に廃業した光栄菊でした。

酒造りは愛知県の「菊鷹」の味わいに衝撃を受け、山本杜氏に直接依頼。光栄菊を見事に復活させたキーパーソンです。

2019年、蔵の改修工事後、新しい酒を世に送り出す前、佐賀豪雨で水害が発生し、蔵の内部まで浸水するという惨事に見舞われました。そんな大変厳しい環境のなか生まれたのが「スノウ・クレッセント」です。
一度飲むと忘れられないお酒の登場に、多くの日本酒ファンは魅了されました。

2024年で5年目を迎えた光栄菊酒造の経営理念は二つです。一つ目は「心躍る酒を世に出し続ける」こと、そしてもう一つは「清酒製造業が世界に誇れる産業として認められるよう、業界の手本となる蔵になる」ことです。

ゼロからスタートして、世界中で飲まれる日本酒を造る。さらに5年後、10年後、この3人がどんなお酒を届けてくれるのか、今から期待が高まります。

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