桝田酒造店

北海道から始まった酒造り

創業は1893年。初代･桝田兵三郎氏が北前船に乗り、妻と長男･亀次郎氏と共に開拓の地北海道の旭川で酒造りを始めました。「都松」の酒銘で大いに成功しましたが、1903年の寒波により、地元である富山・岩瀬への帰還を決断します。

岩瀬では「岩泉」という酒銘で販売を開始しましたが、港の芸者衆にも飲んでもらうため、苗字の桝田にちなんだ｢満寿泉｣という名の別ブランドを販売。これが成功し、現在も「満寿泉」が主力ブランドになっています。

昭和に入ると、四代目･敬次郎氏は、吟醸酒がまだ一般市場で認められていない時代に、生き残りを賭け吟醸酒造りの道を選択。
ちょうどそのころ、後に能登杜氏の四天王と呼ばれることになる三盃幸一氏を迎え、数年後には品評会で金賞の常連に名を連ねるようになります。

三盃氏はこの成功体験に満足せず、「酒の味は時代と共に変化するもので、その時代の感性に合った酒がある。当然技術の進歩も日々あるわけで、もっともっと美味い酒を求めたい」と言います。

「美味求眞」

現当主、6代目･隆一郎氏は、「美味しいものを食べている人しか美味しい酒は造れない」と考え、「美味求眞」を一つのモットーとしています。
新鮮な海の幸、山の幸にふんだんに恵まれる富山。これらの食材を活かすため、綺麗さがありながらも味のしっかりした酒質を求め、常に進化し続けています。