牧内 ビジュノワール プライベートリザーブ 2022 都農ワイン 750ml
都農の黒い宝石、ビジュノワール
力強さと緻密な味わいを兼ね備えた赤ワイン
栽培・醸造
色が濃く、タンニンの豊富な品種を探して出会ったブドウ品種、ビジュノワール。
「Bijou」は、フランス語で宝石、「Noir」は、黒を意味しており、「黒い宝石」という名前になります。
甲州三尺×メルローにマルベックをかけ合わせた、国内交配品種で、熟期が早く、台風シーズン前に収穫でき、都農に適しています。
厳しい選果を重ね、良質な果実のみを仕込みました。その後、数種類の酵母を組み合わせ、10日程度の醸し発酵を試みました。
その間、果実、果皮に含まれる色や渋味、旨味を引き出すために、櫂入れや液循環を行い、バスケットプレスにて搾汁。その後1年程度、樽熟成させました。
香り、味わい
樽由来の落ち葉や乾いた木のような芳醇な香りに加え、柔らかなロースト香が最初に感じられます。さらに、ブルーベリーやダークチェリーのような黒系果実を思わせる甘い香りの中に、抜け感のあるミントの爽やかな香りも中盤から後半にかけてグラス一杯に広がります。
優しいタンニンと明るい酸味の調和が心地よく、甘酸っぱいラズベリーを口に頬張ったときのような果実感を思わせます。
舌の上で余韻が長く、熟成したプラムのような凝縮された果実味をしっかりと感じられます。後半にスパイシーさとハーブのような清涼感も現れ、絶妙なバランスで口の中が満たされます。
おススメの飲み方、合わせたい料理
13℃~15℃と冷やしすぎない温度帯がオススメです。牛肉のステーキや鹿肉、鴨などのジビエ料理、すき焼きなどの肉料理全般ととても良い相性です。
今でも十分にお楽しみいただけますが、1、2年ほど熟成させても、面白い味わいが期待できそうです。
数々の逆境を乗り越えた「奇跡のワイン」 都農ワイン
1996年、宮崎県の都農町にオープンした「都農ワイン」。最初に都農ワインを知ったときは、南国のイメージとぴったりな明るく華やかな味わいから「暖かくて穏やかな気候ですくすく育ったぶどうから造られているんだろうな」と思っていました。
でも事実は真逆で、南国らしい高温多湿の気候はぶどう栽培に向かない上、都農では間降雨量が4,000ミリ以上と世界のぶどう産地の5~8倍もの雨が降るんだそうです。しかも収穫期には台風が襲来し、強風で葉も果実も多大な被害を蒙ることに。激しい雨でぶどうが房ごと叩き落されたこともあったそうです。
そんな厳しい自然条件の中、都農でぶどう栽培に初めて着手したのが永友百二さんという方でした。戦後まもなく転換作物としてぶどうに注目し、排水対策や防風林の植樹、剪定方法など、独自に技術を開発していき、都農は「尾鈴(おすず)ぶどう」の産地として、昭和60年代には300軒を超すぶどう農家が年間2,000トンを生産するまでに成長しました。
その志を継ぎ、地元産のぶどうのみでワインを造ろうと設立されたのが都農ワインです。
平成6年からはシャルドネやピノ・ノワールといったワイン専用品種の育成を開始。その多くが乾燥した地域が原産地ということもあり苦難の連続でしたが、定説にとらわれず土づくりや樹の仕立てから見直し、独自の方法を確立していきました。
数々の逆境を乗り越えた都農ワインは「奇跡のワイン」として知られ、またその美味しさで世界のワイン100選に選ばれるなど注目を集めています。トロピカルフルーツを思わせる華やかな香りと爽やかな酸が心地よいシャルドネや、白コショウや山椒が薫るシラーなど、「都農にしかないワイン」を是非ご賞味くださいね。
商品スペック
原語表記 | 牧内 ビジュノワール プライベートリザーブ 2022 |
---|---|
生産者 | 都農ワイン |
原産地 | 日本/宮崎県 |
品種 | ビジュノワール |
タイプ | 赤/フルボディ |
アルコール度数 | 12度 |
容量 | 750ml |
土壌 |