Albert Boxler アルベール・ボクスレ
Albert Boxler
アルベール・ボクスレ
〜アルザス三つ星生産者が手がける芳醇なワイン〜
アルベール・ボクスレは、伝統的なスタイルでワインを造る家族経営の小さなドメーヌ。
1946年、当時の当主アルベールが初めてボクスレの名でワインを生産。その後息子ジャン・マルクが、数十年にわたり伝統を受け継ぎ、1996年に現当主ジャンが継承しました。
ワインラベルには、アルベールのいとこが初ヴィンテージにデザインしたクラシックなデザインが現在でも使用されています。
ドメーヌがあるニーデルモルシュヴィル村は、コルマールから北西に10キロ程離れた、標高約300メートルの小さな村。
この村の北側にはグランクリュ・ソンメルベルグ(意味は夏の山)が広がっています。ドメーヌからも眺められる南向きの急斜面畑で、一番高いところは、標高約400メートルにも達します。
ボクスレは、傾斜が約40度もある最上部の畑の他、いくつかの区画を所有し、リースリング、ピノグリ、ピノ・ノワールを品種ごとに植えています。
土壌には大きな花崗岩の塊が多く存在します。標高が高く、急斜面、そして花崗岩が多いソンメルベルグの畑からは、豊かなミネラル感と酸味が特徴のワインが産出されます。
また、隣村のトゥルクハイムには、ボクスレが所有するもうひとつのグランクリュ、ブラントがあります。
日当たりの良い穏やかな丘陵畑で、「龍が下りて焼いた場所」という言伝えがあるほどブドウが熟す暖かい場所として知られています。
ソンメルベルグと異なり、ブラントは砂礫の花崗岩質土壌。大きな花崗岩は見られません。
リースリング、ピノグリ、ゲヴルツトラミネール、ミュスカの他、ピノブラン、シルヴァネールなども植えられ、良く熟したブドウから、リッチな味わいのワインが産出されます。
栽培は常に自然な農法を心がけています。畑は除草せず雑草を伸ばしたままで、ブドウの樹には化学剤は使用せず、病気に対しては最小限の薬剤を使用。
収量を抑えて栽培したブドウは、自然に果実が熟し、収穫は、酸度の値を判断して区画ごとに行います。
醸造に使用するタンクは、収穫量に応じてフードル(大樽)とステンレスタンクの両方を使用。野生酵母により自然発酵を行い、シュールリーの状態で熟成させます。
この地方では一般的に瓶詰めは翌年春に行われますが、ボクスレではボディと複雑さを出すため、瓶詰めは翌年8月以降に行います。
伝統的な方法で造られる至高の白ワインは、驚くほどにピュアでエレガント。
今、最も注目されるアルザスの造り手といわれ、フランスの著名なワインガイドブック“Les Meilleurs Vins de France 2011”からは連続して3つ星を獲得しています。
参加社員
弊社代表:君嶋
社長秘書:岡野
店舗部:関口
WEB業務部:栗原
2017年3月某日
実は使える!アルザスのヴァンダンジュ・タルディヴ
君嶋「輝きがあって、透明感のある黄金色ですね。若干まだ緑がかっていますが、かなり黄色が強いです。
香りは…上質なハチミツ。黄桃のコンポート、ちょっと煮詰めたような。アプリコットみたいな感じもあって。非常に甘い香りが漂ってきます。
甘さもありますが、適度な酸味があるので、食欲をそそります。甘い梅の感じもありますね。スモモやミラベルなどの酸味が強い果物が、酸味を保ったまま熟したような感じ。」
岡野「美味しいですね。」
君嶋「このソンメルベルグという畑は、南向きの急斜面で、標高がとても高いんです。
他の畑と比べると、ミネラル感たっぷりで、酸味もしっかりしているので、甘口ですが、食中にもいけます。
何より、甘口ワインのいいところは、開栓しすぐに飲みきらなくても、冷蔵庫に入れておけば1〜2週間もつので、毎日グラスで少しずつ楽しんで頂けるんですよ。ナイト・キャップ(寝酒)にもいいですよ。」
WEB「酸味が素晴らしいですね。ヨダレが出ちゃう美味しい酸味。どんどん飲みたくなります。」
君嶋「これはリースリングならではの酸味なんでしょうね。」
岡野「しっかりとした酸とミネラルに支えられているワインですね。お食事にも合うと思います。」
一同「それにしても…美味しい…♥♥♥」
WEB「びっくりする位、クッキーと合いますね。」
君嶋「そうなんですよ、こういったちょっとつまめるお菓子と合うので、食後にデザートを食べながらとか、映画を観たり音楽を聴いたりといったシチュエーションに合いますよ。」
岡野「バターを使っていないお菓子の方がワインのオイリーさが引き立つと思います。
以前、トカイの6プットニョシュと、米粉で作ったオイル・フリーのアプリコット・ケーキを合わせたことがあるのですが、非常によく合ったので…。
招待客の皆さんからも最高の組み合わせだと大変好評でした。」
WEB「確かに、このクッキーはバターの風味が強いので、両方のまったりした感じを互いに打ち消し合っていて、口内には美しい酸味だけが残る感じです。」
君嶋「レストランだとどうしても、一般的な辛口ワインの方が使いやすいので、なかなかこういった甘口ワインは動かないんだけど…。
家飲みでこそ、一度開けてもしばらく置いておける甘口ワインがおすすめですよ。」
岡野「ラクレットなんかいいんじゃないでしょうか。ジャガイモにラクレット・チーズを乗せて、お野菜の甘さと合うと思います。
実は、一昨年(2015年)の9月にこちらのワインを飲んだのですが、今よりもまだ甘かったです。
今とても良い状態になっていますね。」
関口「今でもとても美味しいですが、まだまだ熟成していきそうですね。」
君嶋「まだまだいけますよ。」
WEB「続いては、ピノ・グリ グラン・クリュ ソンメルベルグ ヴァンダンジュ・タルディヴ 2011です。」
一同「色が濃いですね〜〜〜。」
君嶋「かなり強めの黄金色ですね。香りは開いていますね。」
岡野「密の感じ。」
君嶋「先程よりも更に煮詰めた黄桃ですね。」
関口「先程のリースリングの方が酸やミネラル感を感じました。」
君嶋「そうですね、こちらの方が甘みが強いですね。
飲み応えがありますね。」
岡野「アフターが柑橘系の皮の感じ…」
WEB「そうですね、心地よい苦みがありますね。」
一同「余韻が長いよね。
タルト・タタンとか…いわゆるアップルパイ合うと思うなぁ〜。」
WEB「ボクスレーの甘口を初めて飲みましたが、どちらも一本芯の通った美しい酸味を感じます。そのおかげで甘口でも、重さを感じませんね。」
君嶋「これがソンメルベルグというグラン・クリュの成せる技なんですよ。やはり大切なのはテロワール。
こちらは、先程のように映画を観ながら…とかではなく、きちんとデザートに合わせたいですね。」
WEB「きちんと作られたパティスリーのお菓子とか。」
君嶋「そうそう。洋なしを使ったお菓子なんかにも合うと思います。」
岡野「洋なしのタルトとか…。オレンジ・マーマレードにもいけそうです。」
WEB「ソーテルヌ(ボルドーの貴腐ワイン産地)では、数年前から「中華料理に合う」と打ち出していますが、アルザスのヴァンダンジュ・タルディヴはどうでしょうか?」
君嶋「基本的にピノ・グリは中華と合うんですよ。
ネギの油炒めとか、砂肝と一緒に炒めたものとか、合います。」
岡野「中華料理は、ネギで甘みを出しますものね。」
君嶋「そう、基本的に野菜の甘みと合うんですよ。」
WEB「ちょっとピリッとした味付けでも、ワインに力があるので負けませんよね。
様々な風味が互いに引き立て合うというか。」
岡野「ブルーチーズと甘口ワインは定番の組み合わせですものね。」
君嶋「ウォッシュタイプのような臭いが強いチーズと合うんですよ。
アルザスでは特産物のマンステールと合わせますが、エポワスとも合いますよ。」
岡野「ジャガイモを茹でて、玉ねぎを入れて、ブルーチーズと一緒に焼いたお料理とか、良さそうです。」
君嶋「内臓もいけるしね。レバニラ炒めも合うと思いますよ!」
岡野「鶏レバーのムースも。ご家庭だったら、フォアグラよりも気軽で良いのでは。
このワインを使って、ムースを作っちゃったりして(笑)」
一同「それは贅沢ですね〜(笑)本当に美味しそうです!」
関口「ちょっと半生のレバーが合いそうです。」
岡野「そうね、タレもかけて。」
君嶋「ちょっと炙っただけのレバーにタレをかけたものと合うだろうね〜。」
関口「食事中にこのワインが出てきたら、合わせるお料理の印象もガラッと変わるでしょうね。」
君嶋「それがワインの楽しみの一つなんですよね。辛口だけって限定しないで、いろんな状況に合わせて、様々なタイプのお酒を合わせてみる…そうやって楽しんで欲しいんですよね。」
岡野「私は自宅で定期的にワイン会をするのですが、リストに必ず一本甘口を入れるんです。
食事会の最後に甘口が出てくると、非常に盛り上がるし、最後まで楽しいんです。」
君嶋「お家でパーティをする時に食後にこれを出せば、デザートの代わりにもなりますし。
デザートも一緒にということだったら、簡単なものでも構わないんですよ。ワインが素晴らしいので。
来て下さった方にも喜ばれます。」
岡野「そうそう、簡単なお菓子でいいんですよ。
私は、甘口ワインと一緒にブランマンジェをお出ししたことがありますが、とても合いました。
甘口ワインのおかげで、会の最後がもう一度盛り上がるんですよね。」
君嶋「新たな発見という感じでね。
ココナッツミルクを使ったお菓子とか合いそうですね。杏仁豆腐や、マンゴープリンも合いそうだな…。
VTと中華、これは今後真剣に考えていきたい組み合わせだなぁ…。
こちらのVTだったら、普段ワインが苦手とおっしゃっている方でも大丈夫だと思う。
「キライ」といういう人はいない。贈り物にしたら絶対喜ばれます。」
岡野「ラベルも美しいですよね。」
WEB「高級感があります。」
最後に
皆さんは普段、甘口ワインを飲む習慣がありますか?
私は、レストランでは食後に必ず甘口ワインを注文します。
その時に、グラスで出せる甘口ワインをいくつも準備しているレストランはかなり珍しいのですが、それでも時々あって、あぁここの店主は本当にワインが好きな食いしん坊なのだなぁと思います。
食後のちょっぴり疲れた口内の中でも尚、輝きを放つ力強さが甘口ワインの魅力です。
甘ったるくて飲めない…と思ってらっしゃる方も多いかもしれませんが、実は、よく出来た甘口ワイン程、美しい酸があり、甘さと酸味のバランスが絶妙なのです。ただただ甘いわけでは無いのです!
そしてやっぱり、特別感がありますよね。
もうすぐ家族の誕生日なので、今回試飲したピノ・グリを食後のデザートと合わせようと思います♬
食いしん坊の皆様、君嶋屋が自信を持っておすすめするヴァンダンジュ・タルディヴを是非一度お試しくださいね♫