平和酒造

無量山超願寺という屋号から

平和酒造の創業は昭和3年。江戸時代からの酒蔵である谷口酒造の谷口保が、婿養子として代々仏寺であった山本家の家督を継ぐことになり、酒蔵を創業したところから始まります。
当時の山号寺号が「無量山超願寺」だったため、現在でも「超願寺」という屋号で呼ばれることもあります。

しかし第二次世界大戦中、酒造は休業を強いられ、戦後しばらくしても酒造免許の再開を許されませんでした。そこで二代目の山本保正氏が「休業蔵再開」の陳情演説を行うため国会に足を運び、休業に追い込まれた無念さ、戦後の平和な時代で酒造りをするという希望を語り、多くの拍手を浴びたそうです。
そういった情熱の末、ようやく再開の許可が下ります。この時の「平和な時代に酒造りをする」という想いが、「平和」という名前を冠した酒蔵名につながっています。

平和酒造の日本酒は世界的にも高い評価を受けています。
2020年に出品した、世界的に最も権威あるブラインドテイスティング審査会の一つ、「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」では、「無量山 純米吟醸」が、SAKE部門の最も優れた1本である「チャンピオン・サケ」に選ばれました。
また同時に、出品した銘柄全てが高評価を獲得した蔵に贈られる「サケ・ブリュワー・オブ・ザ・イヤー」を、2019年に続き、2年連続で受賞する初快挙を達成しました。

平和酒造の土地柄

和歌山県は本州の中でも南に位置し、温暖で気候が穏やかな県です。現在では蜜柑や梅、柿など果実が盛んで、和歌山県で手に入らない果実はないほどです。
このような和歌山県にありながら、紀土が居を構える溝ノ口は、非常に古くから稲作の盛んな土地でした。

四方を山に囲まれ盆地になっているため朝夕に厳しく冷え込み、さらに高野山伏流水である井戸水が豊富。
酒造業を行う際に必要な稲作、気温、豊富な水の3つの条件すべてがそろっている土地です。

紀土(KID) / 平和酒造

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